よく見かける大型血統と言うことば。(アンタエウスでの例で記載しています)
アンタエウスで特定の出品者さんの虫を購入された方が70mm台で
〇〇さんの大型血統ですと言って出品しているのをよく見かけます。
大型血統とは文字通り血統的に大型がポンポン出る。と思いますよね。
元々虫自体のポテンシャルが高く、誰でもある程度の飼育条件下で飼育しても
大きく育つ血統。
ある一定の飼育条件下で大きく育てた血統。
その両方を兼ね備えた上で出る超大型血統。
90upはこの超大型血統の中でも成功例です。
底辺を増やさないと頂点は高くなりません。
90upの虫からどれ位90upが出るのか?
当時(今から20年位前)85mm♂親(WF1)使用(昆虫フィールドNo27掲載個体)
で88mmMAXその♂を使い次世代で88mmは越せませんでした。
それどころか確か86mmMAXだった記憶が有ります。
種親が♂86mmx①♀50mm②49mm③51mmその幼虫を全て同じ条件で飼育して
①ほぼ同じサイズが出ます。(種親と同じ位)
②サイズはバラツキ出ます。(種親以上・以下)
③余り大きく成らないです。(種親以下)
これもそんなに幼虫は採っていません。
①・②・③の♂が4~5頭でした。
この次は実験していません。
アンテの飼育をされた方なら採れ過ぎの経験あると思いますが
健康な♀なら100頭以上産んでくれます。
その100頭の中から仮に50ペア出来次世代を採り大量の飼育している方は極少数
(0に近いと思います)
殆ど方は大きい♂と大きい♀・特徴のよく出た形の良い♂と♀を掛けるので
はないでしょうか?(♀は中々見分け難いです)
多くても50ペアの内選別された4~5頭の♂を使って累代するのではないでしょうか?
1-A・1-B・1-C・2-D・3-E・・・・・と言う様に。
当然♂の大きさで熟成期間が違う為、次世代飼育の時期も1年以上幅が出る。
中には種無♂空産み♀も居ます。
大きく育つ血統はこの様な選別累代を重ねた結果だと思います。
それと俗に言う菌床慣れをさす事ですね。
ここでやはり菌床によってもかなり差が出ます。
菌床の管理状態でも差が出ます。
如何に菌床を劣化ギリギリでより長く幼虫に食わせるか。
当然菌床の状態は種類・メーカー等でも管理状態(温度・湿度)でも変わります。
マット飼育でも管理状態が良ければ菌床以上の良い結果を出す事が出来ます。
飼育には地域差が出ます。
外気を感じさせない位の空調設備で飼育すればよいのでしょうが
中々一般では出来ません。
90upの累代種親を使用し100頭以上幼虫を採り成虫で仮に30ペア出来その次世代幼虫も
同様の飼育下で実験したらどんな結果が出るか興味ありますね。(面白いでしょうね。)
要はいくら超大型の虫でも♀の選別結果や飼育環境の違い等で大型は出ても
超大型は出難いです。又それ以下の結果が出る事もあります。
ではどれ位の値が大型血統の定義でしょうか?
明確には無いと思いますし生き物為イレギュラーな個体もいます。
1♀から羽化した♂サイズが野外レコードの95%以上の虫が80%居たら
大型血統と言ってもよい気がします。
野外の95%は少し優し過ぎるかも自然界はもっと厳しいですよね。
◆DORCUS系の虫は基本サイズよりもバランスが最大の魅力だと感じます。
サイズも魅力ですが余りにも不細工なバランスの90upより超極太の80mmの方が
カッコいいですよ。それと内歯形状・太さも。
特にカチンは良いでよ(笑)
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